Life! -Go where nobody goes-

2020年4月より国内ビジネススクールで勉強中。学習内容を中心に読書記録、徒然なる思いを記録するブログ

BOOKS

【読書メモ】良い戦略、悪い戦略

書名:良い戦略、悪い戦略 著者:リチャード・ルメルト 日本経済新聞社 2012 「戦略の大家」によるタイトル通りの内容の本。 目次の内容だけでも学びがある。 悪い戦略の特徴 ①空疎である 例:顧客中心の仲介業 ②重要な問題に取り組まない=誰もが気づいてい…

【読書メモ】「事業を創る人」の大研究

書名:「事業を創る人」の大研究 著者:田中聡、中原淳 出版:2018年 クロスメディア・パブリッシング 世の中にありそうでなく、かつ、自分の実務にも研究にも役立ちそうな本であった。 企業の内側から新規事業を創ることの難しさを、人と組織の側面で実証デ…

【読書メモ】マーケティング10の大罪 フィリップ・コトラー

書名:マーケティング10の大罪 著者:フィリップ・コトラー 2005年 東洋経済新報社 マーケティングの大家の15年前の主張が現在どれだけ有効なのか確認したく、本棚から引っ張り出した。 目次:マーケティング10個の罪 ①市場の定義が不明確で顧客主導になって…

【読書メモ】真実を見抜く分析力

書名:真実を見抜く分析力 著者:トーマス・H・ダベンポート 2014年 日経BP社刊 著者は「アナリティクス界のドラッカー」と称される人物。 統計やデータ分析の習得に取り組んでいる2020年夏。データサイエンティストになることは難しいと思うが、データ分析を…

【読書メモ】世界で最もイノベーティブな組織の作り方

書名:世界で最もイノベーティブな組織の作り方 著者:山口周 2013年 光文社新書 ・イノベーションは新参者から生まれる。 例:フィレンツェにおけるルネサンスの開花。メディチ家が多様な人材をフィレンツェに集めた。 ・聞き耳のリーダーシップを発揮して…

【読書メモ】統計学が最強の学問である-シリーズまとめて

書名:統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養 著者:西内啓 出版:ダイヤモンド社 2013年刊 データ社会を生き抜くための武器と教養 2014年刊【実践編】データ分析のための思想と方法 2016年刊【ビジネス編】 データを利益を変える…

読書メモ THE TEAM 5つの法則

書名 THE TEAM 5つの法則 著者 麻野耕司 2019年 幻冬社刊 Aim(目標設定) Boarding(人員選定) Communication(意思疎通) Decision(意思決定) Engagement(共感創造) という 5つの法則をもとに、成功するチームとはなにかを科学的に解明した本。各法則でポイント…

読書メモ 世界標準の経営理論

書名 世界標準の経営理論 著者 入山章栄 2019 年 ダイヤモンド社 刊 ビジネスコメンテーターとして飛ぶ鳥を落とす勢いの入山先生の最新書。4年間のDHBRの連載をまとめた本とのことだが、最近の時事ネタも含め書き下ろし感がある。 800ページ超え、2900円もす…

読書メモ 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

PHP新書 大野和基著 ジャレド・ダイアモンド氏、 ユヴァル・ノア・ハラリ氏、 リンダ・グラットン氏らへのインタビュー集。 Amazon Primeで読み放題だったためKindleで読んだが、新たな論点はあまりなかった。 ただし、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の下記の言葉…

読書メモ ザ・会社改造

ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ 三枝匡 著 2016年 日本経済新聞出版社刊 12年間に渡ってミスミの経営者として会社を変革させ、グローバル企業に成長させた筆者の経験に基づくドラマ。三部作と言われた「V字回復の経営シリーズ」では、ミドルリ…

読書メモ AI時代の勝者と敗者トーマス・ダベンポート

トーマス・H・ダベンポート ジュリア・カービー 日経BP 機械に奪われる仕事、生き残る仕事 AI時代に生き残る仕事5つ ステップ・アップ 自動システムの上を行く仕事 ステップ・アサイド 機械にできない仕事 ステップ・イン ビジネスと技術をつなぐ仕事 ステ…

読書メモ ジョブ理論 クリステンセン教授

ジョブ理論 ハーパー・コリンズ 2017 クレイトン・M・クリステンセン なぜあの商品は売れなかったのか? イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム イノベーションのジレンマの著書による21世紀のベスト・オブ・ビジネス書 刺激的な副題と帯のフレー…

読書メモ 野中郁次郎「戦略の本質」

戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ 日本経済新聞 命題1 戦略は弁証法である 命題2 戦略は真の目的の明確化である 命題3 戦略は時間・空間・パワーの場の創造である 命題4 戦略は人である 命題5 戦略は信頼である 命題6 戦略はレトリック(言葉)であ…

読書記録「イシューから始めよ」

イシューからはじめよ知的生産の「シンプルな本質」 安宅和人 2010年英治出版 課題解決の教科書のような本。著者はマッキンゼーを経て、SFC教授とYahooのCSOを兼務している才人。 出だしから、シャープな言葉で身につまされる警句のオンパレードである。 ー…

アクション・バイアス 組織は目的こそすべて

書名:A bias for action ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール著 野田智義訳 2015年 東洋経済刊 副題として、「自分を変え、組織を変えるためになすべきこと」とある。目的の定まらない行動であくせくと忙しくすること(著者はこれをアクティブ・ノンア…

読書記録「成功の普遍的法則」

ザ ・フォ ーミュラ 科学が解き明かした 「成功の普遍的法則 」 2 0 1 9年 光文社アルバ ート =ラズロ ・バラバシ著 自己啓発本ではなく、科学的調査によって導き出された成功法則に関する本。著者はルーマニア出身のハンガリー人でボストンのノースイース…

組織開発の入門書

入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる 南山大学教授 中村和彦 光文社新書 2015 ボチボチと続けている経営組織論の読書。今回のテーマは組織開発Organization Development である。 組織開発とはアメリカで1950年代に生まれた人と組織の関係性に働きか…

高橋俊介先生の人材育成論

ホワイト企業 2013年 PHP新書 キャリアの計画的偶発性理論に基づく「自分らしい」キャリアプランを説く著者の書籍に自身も過去に大きな影響を受けた。 本書はブラック企業が社会問題化した時期に、あるべき日本企業の人材育成戦略について論じている。 日本…

ジョン・P・コッター リーダーシップ論

2012年 ダイヤモンド社 ハーバード・ビジネス・スクールの正教授に34歳で就任したという著者。 ジョン・P・コッターといえば「チェンジ・リーダーに求められる8つの行動原則」が有名である。その内容は STEP1 危機意識を醸成する STEP2 変革チームを組織す…

ネガティヴ・ケイパビリティの重要性

ネガティブ ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 2017年 朝日新聞出版社刊 帚木蓬生(ははきぎほうせい)著 ネガティヴ・ケイパビリティとは、人を含めた自然と対峙したとき 、その時は理解できない事柄でも 、不可思議さや神秘に対して拙速に解決策を…

組織戦略本2 組織戦略の考え方

組織戦略の考え方 沼上幹著 2003年 ちくま書房刊 発刊は15年以上前の新書なのに、未だに色あせない、企業組織についての古典と言える本。 ▪️要約 「官僚的な組織」*(注)という表現は、悪い意味でしか使わないが、本来、官僚制はミスに強く、効率性の高い組織…

ソーシャルイノベーションの探求

複雑化した世界で社会の問題を解決するためには、人間の意識・無意識の構造を理解した上で深い変化を起こす必要があるとする探求が90年代のアメリカの経営学者の間で立ち上がった。 ピーター・センゲ「学習する組織」(1990年) 「システム思考」では、社会で…

組織戦略本1 組織能力のハイブリッド戦略(高木晴夫)

しばらく組織戦略論についての本を集中的に読んことにする。 まずは、「組織能力のハイブリッド戦略」 高木晴夫著 2012年 ダイヤモンド社刊 著者の高木氏は慶應MBAなどで教鞭を取り、日本国内のケースメソッドの第一人者。 https://amzn.to/2TKDhI2 日本企業…

哲学はじわじわと効く

私は大学で哲学を専攻した。 20年以上、その学びの内容の役立ちを感じることはなかった。むしろ、実用性からかけ離れた内容であることに価値があると思っていた。 またある時は法律や会計など社会で求められる知識・技能を大学時代に身につけた方が良かった…

外国語習得こそ科学的なアプローチが必要

外国語学習の科学 白井恭弘 岩波新書 ◾️本書で書かれていること 言語学,心理学,認知科学などの研究成果を使うことで言語習得の効率を高められる。 意味理解を伴った大量のインプットと少量アウトプットを組み合わせるのが効果的である。その際、自分の興味…

経営学がビジネスに役立つことが実感できる本

ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄 2015年 日経BP https://amzn.to/2I3syYB 著者の入山氏は現在は早稲田大学ビジネススクール准教授。朝のラジオ番組にもレギュラー出演しており、今をときめく経営学者。 本の発刊時はタイトルからは…

コミュニケーションの真髄は深層対話力ー仕事の技法

2016年 講談社現代新書 田坂広志著 「仕事の技法とは対話の技法であり、表層対話に留まらず、深層対話の技法を身に付けることが仕事力を飛躍的に高めることにつながる」というのが本書のエッセンスである。 深層対話力とは相手の本音や真意を感じ取る力であ…

人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊

2016年 文春新書 井上智洋著 AIと雇用に関しては様々な見解がある。私も将来的に無関係でいられない世代であろう。2017年に話題になった新書であるが、遅ればせながら私も読んでみた。 新進気鋭の学者と呼ぶに相応しく、内容は豊富な知識に基づいており、主…

未来予測することの大切さを教えてくれる本 ジャック・アタリ 文明論講義

ユダヤ系フランス人の思想家・経済学者にてミッテラン大統領の特別補佐官や欧州開発銀行の初代総裁を務め、欧州最高の知性と称されるジャック・アタリ。 2016年 ちくま学芸文庫。 権力の歴史は未来を見通す力を獲得することと同義と言っても良い。人類は予言…

エリン・メイヤー 異文化理解力 外国人と働く人の必読書

2015年 英治出版 私も日本の多国籍からなるメンバーがいる職場で働いた経験があるが、当時のストレスや衝突を本書を読んでいれば回避することもできたのではないかと思う。 本書によれば、国や地域よって歴史的に育まれた文化的な相違があり、これらを理解し…