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2020年4月より国内ビジネススクールで勉強中。学習内容を中心に読書記録、徒然なる思いを記録するブログ

読書メモ 世界標準の経営理論

書名 世界標準の経営理論

著者 入山章栄

2019 年 ダイヤモンド社 刊

 

ビジネスコメンテーターとして飛ぶ鳥を落とす勢いの入山先生の最新書。4年間のDHBRの連載をまとめた本とのことだが、最近の時事ネタも含め書き下ろし感がある。

800ページ超え、2900円もする経営理論書だというのに売れに売れているそう。私も経営理論全般を学びたいと思う人には必須の一冊といってもよいと感じた。

 

入山先生の過去の著作でも述べられていたことだが、世界のアカデミアでは新たな経営理論が研究・発表されている。

本書では、広範にそれらの研究成果が紹介されており、かつ、実務家にも役立つように分かりやすく書かれている。

 

個人的には、グローバル経営に関する経営理論というものはほとんど存在しない、ということに驚いた。OLI パラダイムやウプサラ・モデルという用語も初めて目にしたが、それらも「理論のようなもの」でしかない、という。ただ、読んでみれば至極真っ当なことである。

 

ビジネスにとって本質的に重要なのは、「国境を越えること」ではなく、「進出したビジネス環境に違いがあるかどうか」に尽きるからだ(引用ママ)。

 

また、本書最後の実証研究への誘いは、大学院進学を考える自身にとって示唆に富む内容であった。

 

電子書籍版を購入したので、繰り返し読んでいきたいと思う。

 

 

毎週火曜の文化放送のDJでの親しみ易い人柄も凄く素敵で、毎週radikoで楽しく聴いている。