Life! -Go where nobody goes-

2020年4月より国内ビジネススクールで勉強中。学習内容を中心に読書記録、徒然なる思いを記録するブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

読書メモ ジョブ理論 クリステンセン教授

ジョブ理論 ハーパー・コリンズ 2017 クレイトン・M・クリステンセン なぜあの商品は売れなかったのか? イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム イノベーションのジレンマの著書による21世紀のベスト・オブ・ビジネス書 刺激的な副題と帯のフレー…

読書メモ 野中郁次郎「戦略の本質」

戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ 日本経済新聞 命題1 戦略は弁証法である 命題2 戦略は真の目的の明確化である 命題3 戦略は時間・空間・パワーの場の創造である 命題4 戦略は人である 命題5 戦略は信頼である 命題6 戦略はレトリック(言葉)であ…

読書記録「イシューから始めよ」

イシューからはじめよ知的生産の「シンプルな本質」 安宅和人 2010年英治出版 課題解決の教科書のような本。著者はマッキンゼーを経て、SFC教授とYahooのCSOを兼務している才人。 出だしから、シャープな言葉で身につまされる警句のオンパレードである。 ー…

アクション・バイアス 組織は目的こそすべて

書名:A bias for action ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール著 野田智義訳 2015年 東洋経済刊 副題として、「自分を変え、組織を変えるためになすべきこと」とある。目的の定まらない行動であくせくと忙しくすること(著者はこれをアクティブ・ノンア…

読書記録「成功の普遍的法則」

ザ ・フォ ーミュラ 科学が解き明かした 「成功の普遍的法則 」 2 0 1 9年 光文社アルバ ート =ラズロ ・バラバシ著 自己啓発本ではなく、科学的調査によって導き出された成功法則に関する本。著者はルーマニア出身のハンガリー人でボストンのノースイース…

組織開発の入門書

入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる 南山大学教授 中村和彦 光文社新書 2015 ボチボチと続けている経営組織論の読書。今回のテーマは組織開発Organization Development である。 組織開発とはアメリカで1950年代に生まれた人と組織の関係性に働きか…

平成の終わりに

1989年高校2年から2019年にかけての30年強。 自身の価値観や軸を作る経験を重ねた一つの時代が終わりを告げようとしている。 経済の変化で時代を総括することが盛んに行われている。 バブル崩壊、リーマンショック、ミニバブルへ。株価は上がらず、超低金利…

高橋俊介先生の人材育成論

ホワイト企業 2013年 PHP新書 キャリアの計画的偶発性理論に基づく「自分らしい」キャリアプランを説く著者の書籍に自身も過去に大きな影響を受けた。 本書はブラック企業が社会問題化した時期に、あるべき日本企業の人材育成戦略について論じている。 日本…

ジョン・P・コッター リーダーシップ論

2012年 ダイヤモンド社 ハーバード・ビジネス・スクールの正教授に34歳で就任したという著者。 ジョン・P・コッターといえば「チェンジ・リーダーに求められる8つの行動原則」が有名である。その内容は STEP1 危機意識を醸成する STEP2 変革チームを組織す…

ネガティヴ・ケイパビリティの重要性

ネガティブ ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力 2017年 朝日新聞出版社刊 帚木蓬生(ははきぎほうせい)著 ネガティヴ・ケイパビリティとは、人を含めた自然と対峙したとき 、その時は理解できない事柄でも 、不可思議さや神秘に対して拙速に解決策を…

組織戦略本2 組織戦略の考え方

組織戦略の考え方 沼上幹著 2003年 ちくま書房刊 発刊は15年以上前の新書なのに、未だに色あせない、企業組織についての古典と言える本。 ▪️要約 「官僚的な組織」*(注)という表現は、悪い意味でしか使わないが、本来、官僚制はミスに強く、効率性の高い組織…

リーダーシップにおけるコンティンジェンシー理論

コンティンジェンシーとは不確実性、偶然性のこと。 コンティンジェンシー理論は条件適合理論、状況好意性理論とも訳される。 フィドラーの研究によると、状況要因として ①リーダーが支持されているか ②仕事は構造化されてイレギュラー対応が少ないか ③リー…

ソーシャルイノベーションの探求

複雑化した世界で社会の問題を解決するためには、人間の意識・無意識の構造を理解した上で深い変化を起こす必要があるとする探求が90年代のアメリカの経営学者の間で立ち上がった。 ピーター・センゲ「学習する組織」(1990年) 「システム思考」では、社会で…

組織戦略本1 組織能力のハイブリッド戦略(高木晴夫)

しばらく組織戦略論についての本を集中的に読んことにする。 まずは、「組織能力のハイブリッド戦略」 高木晴夫著 2012年 ダイヤモンド社刊 著者の高木氏は慶應MBAなどで教鞭を取り、日本国内のケースメソッドの第一人者。 https://amzn.to/2TKDhI2 日本企業…

シン・ゴジラの風刺は鋭い

シン・ゴジラ 2016年 庵野秀明監督作品 公開時にも話題になっていたが、当時は映画から離れた生活を送っていたため、今になってアマゾン・プライムで視聴。 個人的にこの作品の秀逸だと感じたシーンは冒頭部の巨体生物への政治家・官僚・学者の狼狽した様子…

哲学はじわじわと効く

私は大学で哲学を専攻した。 20年以上、その学びの内容の役立ちを感じることはなかった。むしろ、実用性からかけ離れた内容であることに価値があると思っていた。 またある時は法律や会計など社会で求められる知識・技能を大学時代に身につけた方が良かった…

外国語習得こそ科学的なアプローチが必要

外国語学習の科学 白井恭弘 岩波新書 ◾️本書で書かれていること 言語学,心理学,認知科学などの研究成果を使うことで言語習得の効率を高められる。 意味理解を伴った大量のインプットと少量アウトプットを組み合わせるのが効果的である。その際、自分の興味…

辺野古は沖縄だけの問題ではない

週末の県民投票で反対票が70%超となった。 沖縄県民の民意としては辺野古移設反対であることが明確になった。 それにも関わらず政府は土砂埋め立てを続け、移設を既成事実化しようとしている。普天間の負担軽減と辺野古移設はワンセットではない。 本来一度…

イントゥ・ザ・ストーム

2014年 スティーブン・クォーレ監督作品。 ディザスター映画というジャンルがあるのを初めて知った。竜巻を追って撮影することを生業とするチームが、空前の規模の竜巻と遭遇する。ある家族との偶然の関わりがストーリーのベースとなり、次から次に押し寄せ…

経営学がビジネスに役立つことが実感できる本

ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄 2015年 日経BP https://amzn.to/2I3syYB 著者の入山氏は現在は早稲田大学ビジネススクール准教授。朝のラジオ番組にもレギュラー出演しており、今をときめく経営学者。 本の発刊時はタイトルからは…

ペンタゴン・ペーパーズを観よ

アマゾンプライムで通勤鑑賞。 2017年 S.スピルバーグ監督作品 トム・ハンクス、メリル・ストリープ主演 国務長官マクマナマンによって指示されたものの国家機密として明かされていなかったベトナム戦争の報告文書の存在がNY・タイムズによって暴かれる。同…

オリバー・ストーン「スノーデン」

アマゾンプライムで通勤電車にて鑑賞。 2016年オリバー・ストーン監督作品。 現在はロシアに住んでいるスノーデン氏の入隊からアメリカ国家安全保障局(NSA)、CIA勤務を経て2013年に政府機関による個人情報収集を内部告発するまでの実話に基づく映画。 PRISM…