ジョン・P・コッター リーダーシップ論
2012年 ダイヤモンド社
ハーバード・ビジネス・スクールの正教授に34歳で就任したという著者。
ジョン・P・コッターといえば「チェンジ・リーダーに求められる8つの行動原則」が有名である。その内容は
STEP1 危機意識を醸成する
STEP2 変革チームを組織する
STEP3 ビジョンを具体的に示す
STEP4 変革に巻き込むためにコミュニケーションに腐心する
STEP5 変革行動への権限を与える
STEP6 小さな成功を実現させる
STEP7 変革の歩みを減速させない
STEP8 変革を促し続ける
からなる。
競争環境の変化が激しい現代において、成功体験のある企業ほど適応が難しく、変革の動きを取らなければ衰退に向かうこととなる。だからこそリーダーシップがより重要となる。組織を変革させるための能力がリーダーシップであるからだ。
リーダーシップの発揮には上記のステップの手順でビジョンと戦略を描き、インフォーマルな手法も合わせて人心を統合させ、変革を推進する。
フォーマルな組織や権限に依存して組織をコントロールしようとするマネジメントととは一線を画する。リーダーシップを発揮することなく変革のマネジメントを行なっても成功しない。
多くの日本の組織が変革が行えずに苦しんでいる。トップマネジメントがリーダーシップを正しく捉え、その発揮に心を砕かねば組織変革は行えない。