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2020年4月より国内ビジネススクールで勉強中。学習内容を中心に読書記録、徒然なる思いを記録するブログ

オリバー・ストーン「スノーデン」

アマゾンプライムで通勤電車にて鑑賞。

2016年オリバー・ストーン監督作品。

現在はロシアに住んでいるスノーデン氏の入隊からアメリカ国家安全保障局NSA)、CIA勤務を経て2013年に政府機関による個人情報収集を内部告発するまでの実話に基づく映画。

PRISMという情報検閲システムは電子メール、チャット、電話など個人の電子的やり取りがNSAにより収集されている。何故そんなことが可能か?それは大手通信会社、IT企業が情報提供に協力しているからだ。

天才的なプログラミングおたくで、単純なアメリカの自由主義の信奉者だったスノーデンが職員としてNSA,CIAが目的のために手段を選ばず、通信傍受によりデータ収集を行なっていることを知る。

そしてリベラルに傾倒する恋人の影響もあり、政府の関与の下で自身がこの活動に加担していることに疑念を感じ、香港のマスコミに告発を行う、というストーリーだ。

劇中でスノーデンは日本の横田基地での勤務経験もあり、必要とあらば日本全土の電源をマヒさせることも可能だという。この様なことが映画の中で公然と明らかにされつつ、日本政府も無関心であるかのごとく、放置している。もしくはアメリカの庇護の下、日本も監視国家としての道を歩もうとしているか?いや、既に監視可能な状態になっているのかもしれない。

恐ろしいのは、我々国民が知ることなく、密かに、しかし着々と権力による監視が進められるていることだ。

スノーデン氏は覚悟を持って政府機関による監視活動を告発した。その代償は大きかったが、周到な準備により、逮捕を免れ現在はロシアで暮らしているという。アメリカの国家権力による検閲を告発した人物が亡命を余儀なくされた人物がロシアに逃れているというのは何たる皮肉か!かつては共産主義を逃れて西側(?)に亡命するものだったのに。自由とは与えられるものではなく、命を賭けて守るものということなのか…

我々の生活と国家権力との関係、組織と個人、自由と迫害など、現代が抱える矛盾について色々と考えさせられる映画だ。