0ベース思考 バイアスをゼロにしてアプローチする思考法
スティーブン・レビット/スティーブン・ダブナー
ダイアモンド社 2015年刊
原題はThink like a freak.「変人のように考える」ってこと。世の中で当たり前に思われていること(バイアス)を捨て去り、ゼロベースで考えることのが、問題を解決するために必要なアプローチだということを色々なエピソードで面白く伝えている好著。
こういう行動経済学の本ってやはりアメリカの方が圧倒的に面白い。
例えば、
インセンティブ政策が上手く機能しない理由は?
1、インセンティブ制度の裏をかこうとする人の存在があるから。
2、行動を変えたい相手というものは得てして自分のような考え方をしない。だから期待したような反応が得られない。人は「操られてる感」を覚えると反発したくなるから。
考えが全く異なる相手を説得する方法は?
前提として相手の考えは事実や論理よりもイデオロギーや群衆心理に根ざしている場合が多い。
1,自分の主張が完璧だというふりをしない。
2,相手の主張の良い点を認める。
3,相手を非難しない
4,物語を語る
あくまでも主役は自分じゃなくて相手の視点で語ることが大切ってこと。
そして「やめる」ことがフリークのように考えることの核心である。今やっていることが大切なことであるっていうことも人が持ちがちなバイアスである。それをやめたら、どうなるか考えることが究極的には自由に、そして本当に大切なことを選択することにつながるのだ。