突然人生100年時代が当然のごとく
Life Shift
著者 リンダ・グラッドン、アンドリュー・スコット
出版社 東洋経済新報社
刊行 2016.10
2017年生まれた人は107歳まで生きる確率は50%?!
つい最近までほとんどの人は人は80歳くらいまで生きれば長生きな方で100歳まで生きることを前提にして生きるという考えはなかったと思う。
ところが、この本がブームとなるとともに人生100年時代という言葉が当たり前に語られ始めている。リンダ・グラッドン当人も政府の「人生100年時代構想委員会」!なるものの委員にな収まっている。社会保険の仕組みを見直したかった政府がバッタのように飛びついたようにも見えるが…
要約すると、
・人生100年時代に突入するとこれまでの教育・仕事・引退の3ステージからマルチプルステージの時代へ移行する。結果として誰しも長く働かなくてはならない。
・長く働き続けるためにも、一つの職業を続けられることもない。
・個人のライフステージとして、エクスプローラー、インディペンデントプロデューサー、ポートフォリオワーカーという段階が発生する。
・資産の種類としても、これまでは 有形資産を蓄えることが何よりも大切にされてきたが、 有形資産に加え、無形資産 、活力資産、変身資産も大切になる。すなわち人生の段階でどの資産を蓄積するべきかの戦略が重要になる。
100年生きるかはともかく、ボーっと過ごす老後はもはや風前のともし火であり、我々は生涯にわたり生きる糧のために、人生をデザインし続けなければならないのだ。