良きリーダーシップ・チームづくりを学べる映画
Amazon Primeで観た映画スポットライト。
2015年の アカデミー賞で作品賞・脚本賞を受賞した作品である。
監督:トム・マッカーシー
私がこの作品が好きなのは、良きリーダーシップと共に良きフォロワーシップを学べる映画であるから。
特に好きなシーンを2つ挙げたい。
① 新編集局長(バロン)
ボストン・グローブ社の編集局長に新たに就任。ボストンに来るにあたって野球好きでともないのにバンビーノの呪いについてのほんを読んだり、就任後初の会議で、自己紹介申し上げますそこそこに、参加者の自己紹介を求める人物である。彼が過去の不作為を悔やむ部下に向かってこう言う。
「過去については何とも言えないが、君たちは素晴らしい仕事をしてくれた。」
部下の過去の失敗も受容しつつ、それを非難も肯定しない。しかし、今ここについてはしっかりと称賛し、チームに再び力を与えているのである。
素晴らしいリーダーシップだ。
② 報道チームのリーダー(ロビー)とチームメンバーたち
個人のスキャンダルを取り上げるのではなく、システム全体の腐敗であることを目指す。しかし、部下のマイクは自身の懸命により幹部のスキャンダルを掴み、それを一刻も早く報道することで、明るみにしたいと主張する。どちらも正義感からの主張である。熱血漢のマイクは上司のロビーに激しく罵りながら、主張する。ロビーは黙って聞いた後に「気が済んだか?(Finished?)」とのみ応える。チームメンバーもそれぞれの主張の根拠が分かっているから何も言わない。ロビーのリーダーとしてのブレなさも素晴らしいし、マイクをフォローするチームメンバーも素晴らしい。
チームに集まるメンバーがそれぞれのミッションに基づいて行動する組織づくりに関する映画である。そしてこのような組織こそが偉大なことを成し遂げるのだ。