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2020年4月より国内ビジネススクールで勉強中。学習内容を中心に読書記録、徒然なる思いを記録するブログ

あなたのミッション・ビジョン・バリューを探すための本1

MBA在学期間って経営理論をしっかりと学ぶとともに、自分のミッション・ビジョン・バリューを確立する場でもあるのだと最近思うようになった。改めて、その類の名著を読み、自らのミッション・ヴィジョン・バリューの言語化に取り組んでみようと思う。

 

【読書メモ】 ビジョナリーカンパニー② 

 

書名:ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則

著者:ジェームズ・C・コリンズ 山岡洋一

2001年 日経BP社 刊

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

 

Good CompamyからGreat Companyへと飛躍した11社への調査に基づき考察された法則が記された書。偉大な企業への変化の過程は

①規律ある人材

②規律ある考え

③規律ある行動

を確立する3段階に分けられる、とする。

まず人を選び、現実を直視するのが準備段階である。そして、窮鼠(ハリネズミ)の概念と規律の文化により突破していく。

 

①本書では偉大な企業の経営者は例外なく、第5水準のリーダシップを有しているとする。この第5水準のリーダーシップとは、「職業人としての意志の強さ」と「個人としての謙虚さ」の二面性を有していることだとされる。

 

ここでの分類は

第1水準 有能な個人

第2水準 組織に寄与する個人

第3水準 有能な管理者

第4水準 有能な経営者

第5水準 謙虚さと意志の強さを兼ね備えた経営者

となる。

 

まず、何をするかより、経営陣に「誰をバスに乗せるか?」を決め、ふさわしくない人はバスから降ろすことが重要である。バスから降ろすのは、まさに組織のミッション・ビジョン・バリューへの共感が持てない人である。

 

② 針鼠の概念 

針鼠とは狐のように狡猾ですばしこくはないが、決して負けない強さを持つ存在の例えの概念である。

以下の3つが重なる部分に関する深い洞察が必要である。

1 自社が世界一になれる部分

2 経済的原動力になるもの

3 情熱をもって取り組めるもの

 

 

③規律ある行動とは、この3つの円が重なる部分に熱狂的といえる人たちが集まる企業文化を作り上げることにある。

 

そして偉大な企業への転換は、外部では劇的に急激に見えたとしても、組織内部ではゆっくりと進んでいく。ただし、この転換が勢いがつくと「弾み車効果」と呼ばれるほどに、組織に勢いと力を与えるものとなる。

 

本書は飛躍する企業経営についての分析の書であるとともに、優れたリーダーシップについての解説の書である。