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2020年4月より国内ビジネススクールで勉強中。学習内容を中心に読書記録、徒然なる思いを記録するブログ

会社の業績は業界ではなく、経営資源で決まる! リソースベーストビューの考え方

【読書メモ】 企業戦略論 

 

書名:企業戦略論【競争優位の構築と持続】

著者:ジェイ・B・バーニー 岡田正大訳

2003年 ダイヤモンド社 刊

 

企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続

 

 

経済学の研究では、業績を決定するモデルはSCPモデル「業界構造―企業行動―パフォーマンス(Structure- Conduct-Performance)」の関係性によるとされていた。

 

1990年頃より、「会社の業績は業界の競争の激しさではなく、会社の経営資源できまるのではないか?」というリソースベーストビューの考え方が提唱されるようになり、この中心となったのがオハイオ州立大学教授のバーニーである。 

 

経営資源には

①財務資源

②物的資源

③人的資源

④組織資源が

ある。

 

バリューチェーン分析により経営資源やケイパビリティの特定をした上で、それらが強みなのか、弱みなのかを判断するために、 VRIO分析が有効である。

それは、以下の4つの問いからなる。

①価値(Value)があるか?

②希少性(Rarity)があるか?

③真似(Inimitablity)は難しいか?

④組織的(Organization)な仕組みか?

 

これらのうち最も大切なことは「真似が難しいこと」である。

 

強みの分析においては、価値連鎖(Value Chain)においてどの部分で希少性が高く、他社にとって真似が難しい部分があるのか、を分析することが必要である。

 

ただし、この強みは

・永続しない

・ 簡単にはわからない

ことにも注意が必要である。

 

なお、 バーニーによるとミッション・目的・戦略・戦術は以下のように定義される。

【ミッション】企業の根本的な目的

【目的】ミッションがカバーする領域において企業が達成しようとしている、具体的で測定可能な業績上のターゲット

【戦略】ミッションと目的を達成するための手段

【戦術】戦略を実行する際に取る具体的行動

 

 

 RBVの考え方はMBAで学習するフレームとしては基本事項と思われるが、授業ではさらっと触れただけだったので、自分なりにまとめてみた。