ネガティヴ・ケイパビリティの重要性
ネガティブ ・ケイパビリティ答えの出ない事態に耐える力
2017年
朝日新聞出版社刊
帚木蓬生(ははきぎほうせい)著
ネガティヴ・ケイパビリティとは、人を含めた自然と対峙したとき 、その時は理解できない事柄でも 、不可思議さや神秘に対して拙速に解決策を見出すのではなく 、興味を抱いてその宙吊りの状態を耐える力のこと。つまり性急な結論づけしないこと。
キーツがシェイクスピアが持っていた能力として発見した能力を精神科医ビオンが、キーツの弟宛の手紙から再発見。
組織や商品の開発において、性急に解に飛びつかないことが大切だと感じていた。まさにそんな折に本書に出会ったのは邂逅とも言える出会いだった。
そしてこのネガティヴ・ケイパビリティの発揮をひとつのスキルとして捉えると、スピーディに決めることと判断を保留することを区別でき、逆に効率が高められるのではないかと考えている。